ICT・3Dimensional Survey
ICT・BIM/CIM to promote DX of Public works
2015年11月、国土交通省は建設現場の生産性向上を目的として、ICT技術を活用する取組
「i-Construction」を推進する
と宣言、コウノも宣言からすぐに3次元への取り組みをスタート。
「生産性革命元年」に位置付けられた2016年には、茨城県で初となる「i-Construction」に対応した測量設計業務を実施
し、2025年、公共事業のDX革命ともいわれる「BIM/CIM」原則適用に向け3次元技術のノウハウを蓄積しています。
コウノでは今まで蓄積した豊富な3次元の技術・知識により現場に最適な計測計画を策定しご提案します。
測量手法①
ドローンを用いた空中写真測量
ドローンに搭載したカメラで撮影した連続写真を、SfMソフトウェアで解析を行い
3次元データを生成します。
写真測量は植栽等で地表面が覆われていない裸地での測量が原則となり、測量の
精度は写真の解像度と標定点の数と設置場所が重要になります。
測量手法➁
地上レーザスキャナ測量
地上に設置したレーザスキャナで高精度の3次元データが取得できます。
通常の3次元測量のほか、空中からのレーザ測量では取得が困難となる橋梁、トンネル
などの測量や測量対象地より離れた場所からの計測が可能なため文化財調査などにも
使用できます。
測量手法③
マルチビームを用いた深浅測量
船に搭載したマルチビーム測深器から海底に向け音波を扇状に発射し、反射した
音波を捉えることで広範囲に海底地形の3次元データを取得します。
小型化・軽量化されたマルチビーム測深器を導入する事で艤装が困難であった
小型ボートやAUV、ROVへの搭載も可能になりました。
ドローン搭載レーザスキャナ測量
ドローンに搭載したレーザスキャナを空中から照射することにより
広範囲のデータを短時間で取得することが可能となります。
レーザパルスは植栽も透過するため、写真測量では不可能であった
裸地以外でも地表面の取得が可能です。
Introduced a laser scanner TDOT GREEN
コウノでは2016年からドローンを用いての空撮による写真測量を実施していましたが、今まで積極的な営業を掛けて来ませんでした。
それは測量会社として
時代は進み、遂に充分な精度を有したグリーンレーザスキャナを導入することにより、ドローンを使った測量を営業できるようになりました。
DRONE with
GreenLaser
グリーンレーザの最大の特徴は水面下でもレーザが吸収
されにくい点です。
陸部では近赤外線レーザと変わらない精度でデータ取得
ができ、近赤外線レーザでは不可能だった河床や海底の
データ取得ができます。
※水部に濁りが生じていると水底地形は計測できません
高性能INS(Inertial Navigation System)とは
GNSS単体では不可能な高精度な位置情報を取得します。
さらに高度な最適軌跡解析を実施することにより、
高精度のデータが取得できます。
グリーンレーザは水面下でもデータが吸収されず
測定できるのが特徴ですが、レーザービームは
水面で屈折と速度遅延が生じます。
この
行い、適切な座標値に補正します。
(上)屈折・速度遅延補正後データ
(下)屈折・速度遅延補正前データ
水深に対し10%から30%の誤差
※当社精度検証値
計測条件により数値は変わります
ドローンに搭載できる
陸部のみならず水部の地形も面的にスキャンします
被災状況調査
豪雨や台風などの被災場所で、雨や氾濫した河川、
濡れた地形や地物を計測することが可能なため、
グリーンレーザによる調査が最適です。
また、人が立ち入れない場所、危険な場所にも
ドローンならではの機動力で計測が可能です。
平成30年7月豪雨 の三次元データを作成しました。
i-Construction支援
コウノでは点群処理ソフト、3次元設計データ作成
ソフト、情報化施工用設計データ作成ソフト、現場
シュミレーションソフトを導入し「i-Construction」
を支援しています。
また、グリーンレーザスキャナは従来の土木ICT施工
に加え港湾工事のICT施工にも対応できます。
河川・港湾管理
水陸一体の3次元データは、河川では河道状況の把握や
河川の維持管理に、港湾では堤防や離岸堤、消波ブロック
等の港湾構造物の管理に利用できます。
水深が深い場所や濁りが強い場所はナローマルチ測深器で
3次元計測し、データを1つにして一体の3次元データにして
提供します。
※ 海上はドローン、水中はナローマルチで3次元化
コウノの海の計測技術の紹介ページはこちら
航空レーザ測深器(ALB:Airborne Laser Bathymetry)との比較
航空レーザ測量は高い高度より広範囲を高速度で計測することができます。
しかし点群密度は低くなってしまいます。
ドローンレーザはレーザ照射自体は弱いですが、低高度、低速度の計測により
高密度のデータ取得が可能です。
航空レーザ、ドローンレーザの選択は必要とする精度で選択することになります。
費用の面では広範囲の測定の場合は航空レーザ、小範囲ではドローンレーザを
選択する方が安価になります。
航空レーザデータとドローンレーザの
精度検証では±5cm程度差が生じています。
現場に最適な計測計画を策定し、最適な測量手法
で高精度の3次元データを計測。
3次元データには座標値のほか、RGBデータ
(色情報)も付与します。
各解析ソフトウェアで高精度な点群データを生成。
点群処理ソフトウェアで地上面以外を除去するなど
編集しグラウンドデータ(地表面)を作成します。
グラウンドデータより縦横断データを生成します。
2次元設計データに3次元設計専用ソフトウェア
で面データを付与し、3次元設計データを作成
します。
また3次元測量データに重ねることで、断面の
追加や拡幅・片勾配を考慮した設計データが
作成できます。